Reconsideration of the History |
8.中国に「軍国日本」を批判する資格はない!! (1997.4.29) |
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戦後、中国政府は事ある毎に、日本の過去の戦争責任問題や、軍国主義云々と言った事を「カード」に円借款やら技術援助等を引き出してきました。これに対して日本政府は歴代の首相が「謝罪」を繰り返すという「慣例」が出来上がってしまいました。しかし、本当に日本は中国に対して「謝罪」と「反省」を繰り返さなければならないのでしょうか? 私は決してそうは思いません。むしろ、「謝罪」と「反省」を繰り返すべきは中国側だと思っています。では、なぜそうなのかと言う事をこれから順に追ってみましょう。
中国側の主張はこうです。
「先の大戦で日本は、満州全域・中国沿海部・台湾・朝鮮半島、更にインドシナをも侵略占領した。そして、現地の人民を搾取・抑圧・虐殺した。この様な事は二度としてはならない。日本は先の大戦での行為を反省しなくてはならない。。。」
と言った感じです。確かに、「占領」もしたでしょうし、戦時体制の中で現地の人たちを労働力として「徴用」したでしょう。しかし、前章「昭和18年の東京サミット・大東亜会議」にも書きましたが、日本は決して欧米同様の施政を占領地で行ってはいません。フィリピン・ビルマの様に「独立」を承認した地域もありました。そして、重要な事は日本の対外戦争は、有史以来、
中国の歴史を紐解いてみれば分かりますが、戦争の歴史・侵略の歴史・抑圧の歴史と言っても過言ではありません。例えば、ヴェトナム(以下、越南)。越南は元々は中国南部の沿海部(今の福建省から広東省にかけての地域)にあった国で古来より「越」と呼ばれてきました。しかし、中国が秦の始皇帝によって統一されると次第に南へ南へと圧迫されていき、紀元前111年、前漢の武帝によって遂に征服されてしまいました。越南はこれ以来、939年に呉権が呉朝を建国するまで、一千年以上にわたって中国歴代王朝によって支配されたのです。
中国が侵略した国は越南だけではありません。朝鮮・満州・蒙古・チベット・台湾・中央アジア。これら東アジアの全域にわたって、幾度と無く侵略を繰り返してきました。現在でも、満州・内蒙古・チベット・トルキスタンが中国の「占領」下にあります。その事は、チベットやトルキスタンでの独立運動等を見れば分かる通りです。
日本は戦後、海外の全ての領土(朝鮮半島・台湾・南樺太・南洋諸島)を放棄しました。それに比べて、中国は戦後、先の地域を「人民解放軍」による「解放」の名の下に「占領」しました。又、今現在も台湾に対しては「武力による統一も辞さず」と言うスタンスで臨んでいます。そんな国に、日本の過去の「軍国主義」を批判する資格などあるでしょうか? 日本の過去の「軍国主義」や「植民地支配」を云々する前に、中国は自らの犯している行為を、彼ら流に言う所の「自己批判」すべきではないでしょうか。