Reconsideration of the History
211.在日コリアンに問う!! 何故、日本への帰化を拒み乍(なが)ら日本名を用いるのか? (2009.6.8)

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回の小論210.コリアンに問う!! 民族固有の名前を捨て去ったのは自分達ではなかったのか?に於いて、コリア人が日本による過去の「植民地支配」(幾度と無く指摘してきた事だが、天皇を共通の君主に戴く同君連合の合邦であり、日本が朝鮮半島を植民地支配した事実は無い)に於ける罪業 ── 「日帝七奪」 ── の一つに挙げている「創氏改名」が、「強制的」なものでは無く、あくまでも「許可制」であった事を述べましたが、この問題に付いては更に不可解且つ道理に合わない現実が存在しています。それも、日本で暮らしてい乍(なが)ら、未(いま)だ日本に帰化していない韓国籍・北鮮籍の定住外国人 ── 所謂(いわゆる)「在日」社会に於いてです。と言う訳で、今回は「創氏改名」と言う過去の問題では無く、現在進行形のある問題に付いて論じてみたいと思います。

さんは、鉄蔵(苗字は無い)・横山秀麿(ひでまろ)・森林太郎(りんたろう)・平岡公威(きみたけ)をご存じでしょうか? 彼らは皆さんもよくご存じの有名人ばかりなのですが、知らないと言う方の方が多いかも知れません。実は此処(ここ)に挙げたのは彼らの「実名」(本名)であり、我々が彼らの名前として知っているものは別にあります。では、今度は如何(どう)でしょう? 葛飾北斎(かつしか-ほくさい)・横山大觀・森鷗外(おうがい)・三島由紀夫。これなら皆さんもご存じの筈です。これらは彼らの実名では無く、広く世間に通用している名前。これを「通名」と呼びます。「通名」には、例えば、戸籍上の登録姓名が画数の多い漢字なので、「山縣」を「山県」(共に「やまがた」と読む)の様に旧字体を新字体に書き改めて用いる例の他に、文人・画家・書家・俳人等が用いる「筆名」(ペンネーム)や「雅号」・「俳号」、芸能人が広く使う「芸名」等がありますが、これが「通名」の全てではありません。文人・画家・書家・俳人でも無ければ、芸能人ですら無いごくごく普通の一般人が「通名」を使っている例があるのです。其処(そこ)に問題があるのです。

えば、彼(か)の北鮮の独裁者・金正日(キム-ジョンイル)が日本に亡命してきたとしましょう。(実際には、早稲田大学国際教養学部の重村智計(しげむら-としみつ)教授が主張している通り、当の本人はとっくに病死しているのだろうが) すると先(ま)ず、彼は「外国人登録」をしなければならない訳ですが、そこで登録する姓名はハングル表記の「김정일」でも無ければ、漢字表記の「金正日」でもありません。カタカナ表記の「キム・ジョンイル」(であり、ローマ字表記)となります。これはコリア人に限った事ではありません。「中国」人(支那人)(しか)り、米国人然り。然し、外国人登録の際、一人に付き一つの「通名」登録が彼らには認められています。ですから、金正日の長男「金正男(キム・ジョンナム)」が外国人登録した場合、実名の「金正男」の他に、例えば、「金正男(かねだ-まさお)」と言った通名を登録する事が可能なのです。まあ、これは在日コリア人(以下、単に「在日」と略)に限って認められている特別措置では無く、他国籍外国人にも同様に認められている措置ではあります。然し、実態は、この措置を利用する外国人の圧倒的多数が「在日」であり、彼らの登録する「通名」が我々日本人と何ら変わらぬ「日本名」、更に問題なのは、其の「通名」を「公的使用」する事が認められている事なのです。(因みに、日本人の場合、実名の変更には家庭裁判所の許可が必要であり、通名の公的使用は原則認められない。)

本で産まれ、日本で育った、日本国籍を有する正真正銘の日本人が、金融機関に赴いて新規口座を開設しようとした場合 ── 例えば、「平岡公威」さんが通名の「三島由紀夫」名義で口座を開設する事は認められていません。あくまでも、実名主義です。又、「三島由紀夫」さんが窃盗や傷害、殺人や放火と言った犯罪の容疑者として逮捕された場合、テレビや新聞では通名の「三島由紀夫」だけでは無く、「三島由紀夫こと、本名、平岡公威容疑者は・・・」(三島由紀夫氏に他意はありません。あくまでも例としてです)と言った報道が為(な)されます。これも実名主義です。何故(なぜ)なら、「通名」は本人の気分や都合で幾らでも変更出来るのに対して、実名は戸籍上の登録名で無闇に変更出来ない名前ですから、ある個人を特定するのに絶対的価値があるからです。然し、この法則が通用しない人間が日本には存在するのです。

「在日」は、外国人登録の際、実名の他に「日本名」の通名も同時登録可能だと前述しましたが、その「通名」には単なる通名以上の効力が認められているのです。例えば、日本国籍を有する日本人には認められていない「通名」を名義に用いて、彼ら「在日」は金融機関に新規口座を開設する事が出来ます。こうして開設された口座が脱税・資金洗浄(マネー-ロンダリング)の温床となっていると言う指摘があります。又、彼ら「在日」が何らかの犯罪を犯して警察に逮捕された際、警察から報道関係者には容疑者の通名と実名(○○こと、本名△△)が発表されますが、テレビや新聞で報道される段階になって、何故か実名が抜け落ち、通名のみの報道になってしまう事があります。(特に朝日新聞は「在日」犯罪者に付いて、100%「通名」でしか報道しない) 然も、その通名は「日本名」ですから、実際には容疑者が「在日」=外国人であったとしても、購読者や視聴者の目には「日本人」としか映りません。これはマスメディアとしては「報道の公正」さを著しく欠きますし、我々にとっても「真実を知る権利」を侵害されている事になる訳で、極めて問題であると言えます。

(さて)、此処迄(ここまで)「在日」を巡る「通名」を論じてきた訳ですが、此処からが今回の核心です。「在日」を含めコリア人は、日本による過去の「植民地支配」に於ける罪業 ── 「日帝七奪」 ── の一つとして「創氏改名」を挙げてきました。然し、実際は、当時の日本が「日本名」の使用を「許可」しただけで「強制」した事実は無かった。それだけでも、コリア人の主張は不条理な訳ですが、それにも関わらず、日本に帰化しない「在日」が、正式登録されている民族名とは別に、「日本名」の「通名」を堂々と使用している事実。これは一体どう言う事なのでしょうか? 民族としての誇りとアイデンティティを奪われたとして、「日本名を強制された」と言う「創氏改名」を糾弾してい乍ら、かたや民族としての誇りとアイデンティティが詰まっている筈の民族名を伏せて、自ら「創氏改名」して「日本名」を名乗っている。これはどう考えても矛盾していますし、論理破綻していると言わざるを得ません。若(も)しも、自分達の名前に誇りを持っていると言うのであれば、何故、わざわざ「日本名」を名乗る必要があるのか? 中には、「在日」である事が知られると「民族差別」を受けるから、と言う向きもあるでしょう。然し、日本を含め、広く世界の国家を見渡せば、多かれ少なかれ、外国人に対する差別は存在します。(「差別」と言えば、米国では、アフリカ系・アジア系が「同じ国民」である筈の白人系から差別を受ける。彼らは「外国人」で無いにも関わらずだ) 寧ろ、日本の「在日」に対する待遇は、世界の国々の中でも一、二を争う程、優遇されている部類に入る程です。(何しろ、「在日」の多くが、戦後のどさくさに紛れて朝鮮半島に帰還せず、日本に其の儘居座った人々と其の子孫であり、本来、正当な定住権等無かったのだから)

は、何も朝鮮半島出身者と其の子孫に日本名を決して名乗らせるな!!と言っている訳ではありません。名乗るのならば名乗るで、きちんと法律の手続きに則(のっと)って日本国籍を取得=帰化し、その上で日本名を名乗る可(べ)きでは無いのか? そう言いたいのです。「在日」の儘、一般人に迄「日本名」の「通名」を名乗る事が許されていたり、それが公的に通用する様な状況 ── これらを纏(まと)めて「在日特権」と言う(「在日」は「通名」以外にも多くの特権を享受している) ── を許してしまっている日本と言う国家も国家ですが、それに甘えに甘えている「在日」も「在日」です。「日本名」を名乗りたいのであれば、韓国籍・北鮮籍を捨てて日本国籍を取得し、一日本人となるのが筋でしょうし、それ以前に「創氏改名」云々等と言う主張は自ら取り下げる可きでは無いのか? 日本に帰化したくは無い、「日帝」に対する「恨(ハン)」も捨てたくは無い、と言うのであれば、とっとと荷物を纏めて朝鮮半島に帰れば良い。過激な言い方かも知れませんが、日本に住んでい乍ら日本に恨(うら)みを抱く様な「在日」(全ての「在日」がそうだとは言わないが)には、一日本人として、この日本に居(い)て欲しくはありませんし、日本に住み続けていたいと言うのであれば、それなりの覚悟 ── 例えば、日本と韓国・北鮮との間に万が一戦争が起きたら、日本国家に忠誠を誓い、日本人として共に韓国・北鮮と戦う位の覚悟 ── を決めてもらいたい。そう私は思うのです。

   余談(つれづれ)

謂「在日特権」に付いてより詳しくお知りになりたい方は、「在日特権を許さない市民の会」(通称「在特会」)のウェブサイトをご覧下さい。ここには、私の主張を遙かに上回る過激な主張が為されています。然し、それは裏を返せば、「在日」が如何(いか)に外国人であり乍ら、日本国民以上の特権を許され、この日本で「のさばっている」かの証左でもある訳です。この様な状況がこの儘続く事は、嘗(かつ)てワイマール体制下のドイツ国内に於いて、過激且つ急進的な反ユダヤ政党「国家社会主義ドイツ労働者党」 ── 通称「ナチス」 ── が擡頭し、遂には政権党としてユダヤ民族を国家を挙げて排斥したが如く、過激な「在日」排斥運動を生み出す土壌共なり得ます。詰まり、「在日」自らが「在日」排斥の種を蒔(ま)いている共言えるのです。この日本で暴力を伴った過激な「反在日」運動が起こる等、まさか・・・と思う方もおられるでしょう。然し、其の「まさか」の繰り返しが古今東西の「歴史」を紡(つむ)いで来た。それも又、事実なのです。(了)


筆 者 宣 言

 本小論の記述を元に、私に対し、在日本大韓民国民団(民団)・在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)、その他各種の「在日」団体から、思想的「転向」や「矯正」が要求されても一切応じる積もりはありませんし、抑も、「在日」関係者と面会する積もりも毛頭ありませんので先に宣言しておきます。何故ならば、私は日本国籍を持つ正当な日本国民であり、思想信条として、日本国籍を持たぬ儘、日本で暮らす外国人からとやかく言われる筋合いは無いものと考えているからです。本文中でも述べましたが、嫌なら「祖国」へ帰れば良いだけの事です。「祖国」がこの地上から消え去った訳ではありませんし、留め立てする積もりもありません。但し、在留するのであれば、自分達が「日本国民」では無く、「外国人」=マイノリティであると言う事を充分自覚した上で日本で生活して下さい。そして、「外国人」としての分を弁(わきま)え、「日本国民」に対する過剰な批判や要求(参政権問題等)はしないように。

一日本国民 竹下義朗


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