Reconsideration of the History
251.天皇陛下謝罪要求発言等していない?── 李明博、これでもしらを切る気か? (2012.10.15)

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日韓関係の重要性確認=李大統領、麻生氏と会談

会談を行った李大統領(右)と麻生氏=8日、ソウル(聯合ニュース)  【ソウル時事】韓国の李明博大統領は8日、訪韓中の麻生太郎元首相とソウルの大統領府で会談した。大統領府によると、双方は、世界経済の危機克服と北東アジアの平和のために両国関係が重要との考えを確認した。会談が、竹島問題で悪化した両国関係改善の契機となるか注目される。

 麻生氏によると、李大統領は8月の「天皇謝罪要求」発言について、「全然、そういう意味はない。(天皇陛下に)韓国に来いとか謝れと言ったことはない」と説明したという。

 韓国の代表取材によると、李大統領は「現在世界経済が厳しいので、(日韓)両国が目指すものは同じだ。両国の交流を通じて、互いが発展することを望む」と語った。

 麻生氏はこの後記者団に、「双方の歴史認識が一致するのは難しい。違う認識を前提にどうやって未来志向にしていくかが重要という話をした」と述べた。麻生氏は両国の政財界でつくる日韓の協力委員会出席のため7日に韓国入りした。

時事通信 10月8日(月)20時7分配信

日本海上自衛隊護衛艦「あまぎり」
日本海上自衛隊護衛艦「DD-154 あまぎり」
基準排水量 3,500t。海上自衛隊第2護衛隊群第2護衛隊所属の「あさぎり」級護衛艦の4番艦。平成24(2012)年9月26、27日の両日、韓国南部海域で行われた日韓米豪4ヶ国海軍による大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)訓練に、P3C哨戒機等と共に参加したが、米豪艦艇が釜山(プサン)寄港を許可される中、日本の「あまぎり」のみ韓国側から寄港を拒否された。
旭日旗
海上自衛隊の自衛艦旗(旧帝国海軍の軍艦旗)
韓国は旭日旗をナチス-ドイツの「逆鉤十字旗(ハーケン-クロイツ)」と同じ侵略戦争の象徴、血塗られた忌まわしい旗であると断罪した。
朝日新聞社旗
朝日新聞社の社旗
旭日旗が侵略戦争の象徴、血塗られた忌まわしい旗であるならば、旭日旗と意匠が似通った朝日新聞社の社旗も又、侵略戦争の象徴、血塗られた忌まわしい旗と言う事になる。然し、戦後日本に於いて、一貫して親中・親コリア・反日的報道をする事で、「中国」(支那)・韓国・北鮮三国の所謂「特定アジア」諸国を利してきた「実績」からすると、彼らにとっては不本意な結果と言えるだろう。
旭日旗とナチス-ドイツの「逆鉤十字旗(ハーケン-クロイツ)」を同列に扱い、五輪日本チームのコスチュームを断罪する韓国国会議員
旭日旗とナチス-ドイツの「逆鉤十字旗(ハーケン-クロイツ)」を同列に扱い、五輪日本チームのコスチュームを断罪する韓国国会議員
「獨島セレモニー」が国際五輪委員会(IOC)で問題になる中、「被告」である韓国はあろう事か、五輪日本チームのコスチュームにあしらわれた「旭日旗風」デザインを槍玉に挙げた。然し、韓国の苦し紛れの反論活動も徒労に終わった。何故なら、IOCのロゲ会長は韓国の主張を一蹴。「旭日旗風」デザインに付いて、疑問を抱く事すら無かったのだから。
てさて、平成24(2012)年8月10日の李明博(イ=ミョンバク)韓国大統領(以下、単に「李明博」と略)による竹島(韓国側呼称「獨島(トクト)」)上陸パフォーマンスに端を発し、8月14日の同大統領による所謂(いわゆる)「天皇訪韓謝罪要求」発言により極度に悪化した日韓関係は2ヶ月経過した現在も沈静化の目処(めど)すら立っていません。例えば、9月26、27日の両日、日韓米豪4ヶ国の海軍(日本は建前上、「海上自衛隊」と呼称しているが、国際社会は世界有数の戦力を誇る強力な「海軍」として認知している)により、韓国南部海域で実施された大量破壊兵器拡散防止構想(Proliferation Security Initiative;略してPSI)訓練の際、事前に予定されていた日本海上自衛隊の護衛艦「あまぎり」の釜山(プサン)寄港を、主催国(ホスト)である韓国が直前になって拒否すると言う出来事がありました。日韓米豪4ヶ国海軍による合同訓練と言う事は、曲がりなりにも日韓が「同盟国」として機能している筈です。にも関わらず、同盟国海軍の艦艇の寄港を拒否してきた訳で、これは取りも直さず韓国が日本を同盟国として看做(みな)していない事の証左と言えるでしょう。まあ、これには伏線があって、日本護衛艦が掲げている「自衛艦旗」が、旧帝国海軍時代の「軍艦旗」と意匠が全く同じ十六条旭日旗であり、先のロンドン五輪の際、8月11日のサッカー男子3位決定戦(日韓戦)に於いて日本チームに勝利した韓国チームの朴鍾佑(パク=ジョンウ)選手が観客から手渡された太極旗(韓国国旗)とハングルで「獨島は我が領土」と書かれた紙を掲げてグラウンドを走り回る「獨島セレモニー」を敢行した事で『五輪憲章』に違反するとして大問題になった際、韓国側が、日本側の旭日旗使用 ── 韓国側は旭日旗をナチス-ドイツの「逆鉤十字旗(ハーケン-クロイツ)」と同様、侵略戦争の象徴であり血塗られた忌まわしい旗であると断罪した ── を引き合いに出して見苦しい弁明を展開した経緯があり、その事もあって旭日旗を掲げる日本護衛艦の寄港を拒否したのだろうと言う見方も為されています。然(しか)し、旭日旗は国旗である「日章旗」(日の丸)とは別に、古くから用いられてきた準国旗共言えるもので、日本を表す象徴の一つとして広く定着しているものです。その日本の準国旗に対し名指しで批判、それを掲げる艦(ふね)の寄港を直前なって拒否したのですから、在ソウル日本大使館の関係者ですら不快感を露わにしたのも、当然と言えば当然の反応だったと言えるでしょう。

(さて)、話が随分と横道に逸れてしまいましたが、冒頭に掲げたニュース記事に付いて触れたいと思います。これは、日韓両国の政財界で作る日韓協力委員会出席の為、訪韓した麻生太郎・元総理が、10月8日、ソウルは青瓦台(チョンワデ;韓国大統領府)に於いて李明博と会談した事に付いて配信されたものですが、この席上、李明博は8月14日の「天皇訪韓謝罪要求」発言に付いて、

全然、そう言う意味は無い。(天皇陛下に)韓国に来いとか謝れと言った事は無い

と麻生元総理に対し釈明をしたそうです。この釈明に対し、麻生元総理は、

双方の歴史認識が一致するのは難しい。
違う認識を前提にどうやって未来志向にしていくかが重要

と返したそうです。まあ、李明博よりも、麻生元総理の方が一枚も二枚も上の「大人」の対応をした訳ですが、それは扨置き、指摘せねばならない点があります。それは李明博が口にした

全然、そう言う意味は無い。(天皇陛下に)韓国に来いとか謝れと言った事は無い

との釈明が明らかに事実を捻(ね)じ曲げた極めて悪質な言説だったと言う事です。それを確認する意味からも、時計の針を8月14日に戻してみたいと思います。

天皇陛下に対する李明博の暴言
インターネットによる動画配信が可能になった時代ならではだ。李明博は「天皇謝罪要求」発言に付いて、「全然、そういう意味は無い。(天皇陛下に)韓国に来いとか謝れと言った事は無い」と釈明しているが、動画と言う「動かぬ」── いや「動く」証拠がある以上、言い逃れは決して許されない。
「昭和天皇 裕仁」と背中に書かれた人形
その人形の背中を蹴る韓国人
天皇陛下に見立てた人形を土下座させ蹴る韓国人
「昭和天皇 裕仁」と背中に書かれた人形を土下座させた上で、その人形の背中を思い切り蹴る! 詰まり、李明博が口にした事はこう言う事であり、終戦時、僅か11歳の少年で戦争責任はおろか国政・国事行為への参与すらしていなかった天皇陛下(今上天皇)に対し、この様な仕打ちをしたいと公言した責任は極めて重い。時代が時代であれば、即開戦でも何ら不思議では無い、それ程の重大発言だったのだから。
元在日韓国人「月山明博」こと李明博
元在日韓国人「月山明博」こと李明博
韓国第17代大統領の李明博(イ=ミョンバク)は、昭和16(1941)年12月19日生まれの70歳。本貫(ほんがん)は慶州李氏だが、大日本帝国大阪府中河内郡加美村(現大阪市平野区加美南3丁目)生まれの元在日韓国人である。密航先の韓国で立身出世を果たし、一国の大統領に迄上り詰めたものの、天皇陛下に比べれば、月と鼈(すさっぽん)程の差がある。
明博による8月14日の「天皇訪韓謝罪要求」発言に付いて、日本では、

(天皇が)韓国を訪問したいのなら、
独立運動で亡くなった方々に対し
心からの謝罪をする必要があると
(日本側に)伝えた・・・(盧泰愚
大統領訪日時に昭和天皇が
表明した)『痛惜の念』等と言う
単語一つを言いに来るのであれば、
(天皇の)訪韓の必要は無い。

と報道されていましたが、これは韓国語から日本語に翻訳する際、かなりオブラートに包んで表現を柔らかくしたものです。まあ、これだけでも、10月8日、麻生元総理に対して述べた釈明発言が嘘であった事は明らかなのですが(Youtubeの動画が何よりの証拠だ)、大手メディアが意図的にオブラートに包んだ以前の実際の発言は釈明等到底出来よう筈が無い、かなり過激なものだったのです。それでは、テレビや新聞と言った大手メディアが報道しない本当の「天皇訪韓謝罪要求」発言(直訳)を此処(ここ)に明らかにしましょう。

日王(天皇陛下の事)は韓国民に
心から土下座したいのなら来い。
重罪人に相応(ふさわ)しく手足を
縛って頭を踏んで地面に
(す)り付けて謝らせてやる。
重罪人が土下座もせずに、
言葉だけで謝るだけなら
巫山戯(ふざけ)た話だ。
そんな馬鹿な話は通用しない。
それなら入国は許さないぞ!

如何(いかが)ですか? 日本の大手メディアが報道していた内容とは大きくかけ離れたものだったのでは無いでしょうか? 然(しか)も、Youtubeの動画を見ていると気付く事ですが、李明博は発言の途中で、「ン?」と鼻で笑ったかの様な態度を示しています。これは韓国語を理解出来ない、何を言っているのか全く分からない方ですら気付く事です。これで、「全然、そう言う意味は無い。(天皇陛下に)韓国に来いとか謝れと言った事は無い」とはよくもぬけぬけと言えたものです。怒りを通り越し呆れて物も言えない、とは正にこう言う事を言うのでしょう。然し、私は呆れて物も言えない心境の中、敢えて書き続けます。天皇陛下は『日本国憲法』第1条に於いて「日本国及び日本国民統合の象徴」であると規定されており、諸外国からは日本の皇帝(エンペラー)であり事実上の国家元首として遇されています。国際社会に於いて、一国の最高指導者が他国の最高指導者を名指しで批判、侮辱する事は極めて重大な意味を持ちます。批判、侮辱された側の国は大使を召還し国交を断絶する事もありますし、最悪の場合、戦争状態に突入する事も充分にあり得る事です。それ程、重い発言を軽々(けいけい)に口にした事もさる事乍(なが)ら、事態が大きくなった事に恐れを為し、後から発言自体の火消しに必死になっている李明博の「軽さ」を見るに付け、「生まれながらの帝王」たる天皇陛下との格の違いを再認識させられた思いです。とは言え、我々日本国民も李明博に対する批判、非難の手を決して緩めてはなりません。何故(なぜ)なら、李明博の「天皇訪韓謝罪要求」発言は上御一人(かみごいちにん)、天皇陛下に向けて為されたものでは無いからです。

述の通り、天皇陛下は『日本国憲法』に於いて「日本国及び日本国民統合の象徴」であると規定されています。そして、「象徴」の主体は国家としての日本国であると同時に、我々日本国民一人一人なのです。詰まり、我々日本国民の統合の象徴である天皇陛下を侮辱する事は、即(すなわ)ち日本国民である我々一人一人を侮辱した事と同義である共言えるのです。喩(たと)え方が難しければ、こう言い換える事も出来ます。幼少時の喧嘩(?)の際、よく用いられた言葉に、この様なものがありました。

お前の母ちゃん、デ・ベ・ソ!

これも一種の侮辱発言ですが、この言葉には二つの意味が込められています。一つは自分の母親がデベソであるとの侮辱。そして、もう一つはそのデベソの母親から生まれてきた自分に対する侮辱。詰まり、「お前の母ちゃん、デ・ベ・ソ!」と言いつつ、実際には自分(「お前」)に向けられた侮辱である訳です。その様に考えると、李明博による「天皇訪韓謝罪要求」発言とは、天皇陛下に対する侮辱であると同時に我々日本国民に対する侮辱でもあった訳で、我々日本国民はもっと李明博の妄言(もうげん)に対し怒りを表しても良いと思うのです。(了)


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