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天壌無窮の神勅 (てんじょうむきゅう-の-しんちょく)

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天壌無窮の神勅の場面(『図説歴代天皇125代』掲載) (こうそ,すめらみおや;皇室の祖先神)である天照大神(あまてらす-おおみかみ)が、皇孫(こうそん,すめみま)である天饒石国鐃石天津日高彦火瓊瓊杵尊(あめにぎし-くににぎし-あまつひだかひこ-ほの-ににぎのみこと;略して「ニニギノミコト」)に対して下した勅(みことのり)で、日本列島統治に於ける皇室の正統性、皇室及び国の永続性を祝福したもの。『日本書紀(やまとのふみ)』に掲載されている。

原文(漢文):
葦原千五百秋之瑞穂國、是吾子孫可王之地也。宜爾皇孫、就而治焉。行矣。寶祚之降、當與天壤無窮者矣。

読み下し文:
豊葦原(とよあしはら)の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂(みずほ)の國は、是(こ)れ吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)也。宜しく爾皇孫(いましすめみま)、就(ゆ)きて治(しら)せ。行矣(さきくませ)、寶祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、当(まさ)に天壤(あめつち)と窮(きわま)り無かるべし。

現代語訳:
日本国は、我が子孫が王たるべき国である。さあ瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)よ、行って、しっかりと治めなさい。恙(つつが)なくお行きなさい。天津日嗣(あまつひつぎ;寶祚=皇位)は、天地と共に永遠に栄えることでしょう。


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