Navigator of the Historical term
防空識別圏  Air Defence Identification Zone

本文へ戻る


日本の領空及び防空識別圏 語表記の Air Defence Identification Zone の頭文字を採って ADIZ と略称される。「防空識別圏」とは、国家の防空上の必要性から設定される空域の事で、一般に領空を含み、その外側に設置されている。航空機が外国領空を飛行する場合には、必ず、当該国の許可を得なければならない。日本の防空識別圏内を飛行する航空機は、事前に航空交通管制機関たる国土交通省に飛行計画等を提出し、国土交通省はこれを防空組織たる航空自衛隊に通報する。防空識別圏内を飛行する全ての航空機に対し、航空自衛隊は飛行計画等に基づいて識別・確認し、所要の飛行指示を行っており、万が一、識別出来ない航空機は国籍不明機(Unknown)とし、平時は強制着陸若(も)しくは領空から退去させる等の対領空侵犯措置により処理、有事(戦時)には敵性機及び指示に従わない国籍不明機として要撃する事となっている。

尚、「領空」とは、国家の領土・領海の上空空域を言い、領空の高度限界については、大気圏内(便宜的に高度80kmから120km辺りとされている)と言うのが一応の通説となっている。


本文へ戻る