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黎利 (黎太祖) Lê Lo'i 1385-1433

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トナム・後黎(レ)朝大越(ダイベト)国(前期 1428-1527,後期 1532-1789)の創始者(在位 1428-1433)。廟号は太祖、諡号(贈り名)は高皇帝、通称は黎太祖(レ=タイト)。1418年、1407年の交趾布政司設置以来続いてきた明によるベトナム支配に反抗し、「平定王」(ビンディン=ウォン)と称して藍山(ランソン)で挙兵。その後、1425年に茶籠、1427年に昌江、と要衝を次々と攻略し、同年、明軍のベトナム撤兵に成功、翌1428年、東都(ドンドー:現・ハノイ)において皇帝に即位、ベトナムを再独立させた。ちなみに、彼の創始した後黎朝は実質的には、1527年、権臣・莫登庸(マク=ダンドゥン)が帝位を簒奪、前期王朝が断絶する迄であり、1532年の王朝再興後(後期)は、莫・鄭(ティン)・阮(グエン)三氏による内戦状態で、最早、後黎朝の皇帝には実権等は無く、単に鄭・阮氏が奉じた名目上の君主でしか無かった。

後黎朝 大越皇帝(黎氏)
前期 後期
代数 在位期間 王名 代数 在位期間 王名
第1代 1428-1433 太祖高皇帝(黎利) 第1代 1532-1548 荘宗裕皇帝(黎寧)
第2代 1433-1442 太宗文皇帝 第2代 1548-1556 中宗武皇帝
第3代 1442-1459 仁宗宣皇帝 第3代 1556-1573 英宗峻皇帝
第4代 1459-1460 廃帝諒山王 第4代 1573-1599 世宗毅皇帝
第5代 1460-1497 聖宗淳皇帝 第5代 1599-1619 敬宗恵皇帝
第6代 1497-1504 憲宗睿皇帝 第6代 1619-1643 神宗淵皇帝
第7代 1504 粛宗欽皇帝 第7代 1643-1649 真宗順皇帝
第8代 1504-1509 威穆帝 第8代 1649-1662 神宗淵皇帝(重祚)
第9代 1509-1516 襄翼帝 第9代 1662-1671 玄宗穆皇帝
第10代 1516 黎光治 第10代 1671-1675 嘉宗美皇帝
第11代 1516-1522 昭宗神皇帝 第11代 1675-1705 煕宗章皇帝
第12代 1522-1527 恭皇帝 第12代 1705-1729 裕宗和皇帝
  第13代 1729-1732 廃帝昏徳公
第14代 1732-1735 純宗簡皇帝
第15代 1735-1740 懿宗徽皇帝
第16代 1740-1786 顕宗永皇帝
第17代 1786-1789 愍宗出皇帝


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